医療保険・高額医療費の専門知識では、高額医療費の申請や確定申告、控除などを解説。
私たちが生きていく過程には、いろいろな病気をしたり、事故にあったりと、思いもよらない事が起きます。入院や手術を余儀なくされ、高額の費用がかかってしまいます。そんな時に助けてくれるのが保険です。保険というものは、毎月たくさんの人たちからお金を集め、困っている人たちに役立てる仕組みです。つまり、分かりやすく医療保険でいえば、各保険会社が契約者から保険料をあつめ給付金として入院や手術をした人に支払いをするという仕組みです。医療保険は私たちのくらしを支え、万が一の病気や怪我などの医療負担を軽くしてくれるとても大切なものです。保険がなければ高額な医療費が家族の負担になってしまいます。保険といってもさまざまな種類があるのです。医療保険を含めどのような種類があるのでしょう。公的な保険として、医療保険・介護保険・年金保険・労働保険があります。それから死亡保障、医療保障、介護保障、老後生活保障などは各個人が選別し契約を結ぶ私的な保険になっています。保険料の値段は保証される項目や保障期間が長くなればなるほど、高くなります。もちろん年齢や性別、各保険会社によっても異なります。保障される金額が高ければ高いほどいざというときの負担が少なくなりますが、毎月の保険料の額が生活の負担になってしまったら、長続きしないものになってしまいますよね。契約時に保険料をよく検討して決めましょう。医療保険制度は万が一の高額な医療費を支払うときに助けになってくれるものです。
どのようにすれば、高額医療保険を利用して実際に高額医療費を受け取ることができるのでしょうか。当然ながら、申請しなければ高額医療費を受け取ることはできません。高額な費用がかかることになってしまったら、請求手続きをとりましょう。請求の際に必要なものは、請求書類や医師からの診断書、それに申請に必要な書類や印鑑など、さまざまなものがあります。なお、事故にあった場合は事故状況報告書や事故証明書の写しが必要になってきます。本人ではなく家族の方が請求する場合には、住民票を役所に貰いにいったり、保険証の写しなども必要になります。すぐに受け取れるわけではなく、すこし時間がかかります。請求してもすぐには支払われません。申請をし、給付金を出してもらえるかどうかはその請求書を加入している生命保険会社や社会保険事務所に提出します。その後請求書を審査にかけ給付金が出るかどうかの審査があるのです。それなりの手続きを踏んで、高額医療費が支払われるということが必然になっているのです。手続きは面倒だと感じるかもしれませんが、しっかり準備して提出すれば負担の軽減になりますので、手続きはなるべくましょう。高額な医療費を必要とする病気にはどんなものがあるのか、参考までにご紹介いたします。腎結石・乳ガン胃ガン・結腸ガン・肺ガン・急性心筋梗塞・肺炎・喘息・脳梗塞・脳出血・糖尿病・大腿骨骨折・胃潰瘍・急性腸炎・正常分娩・急性虫垂炎・胆石症・前立腺肥大症・白内障・子宮筋腫・狭心症。がんや心臓病・脳関係の病気などは、入院・通院などの日数がかかり、費用も多くかかります。負担は出来るだけ軽減したいものです。
入院や手術などで高額に医療費がかかってしまったときに高額医療費の申請を行うことができる、高額医療保険制度を知っていますか。年間を通して支払った医療費に関して、一定金額以上であれば医療費控除が受けられます。生計を共にする家族が対象となります。医療費控除は年末調整ではできませんので、確定申告での手続きが必要となりますよ。確定申告書は税務署に提出します。また、申告の際には病院の領収書や薬局で処方してもらった際のレシートなどが必要になります。捨てないで取っておきましょう。もちろん家族の分もお忘れなく。医療費控除の計算は、健康保険や生命保険、介護保険などの高額医療保険の給付を差し引いて計算されます。医療費控除をしても、支払った税金がすべて戻ってくるということはありません。気をつけてくださいね。それから、申告の際収入として申告の必要性がないものは、事故や入院などで社会保険や生命保険から支払われた給付金となります。医療費の他にも請求できるのが、病院までの交通費です。医療費も高額なのに、そのうえ交通費の往復は痛い出費になります。こちらは病院でもらったレシートの余白などに記入すれば大丈夫です。また、電車やバスだけでなく緊急でタクシーを使った場合のみに関しては、請求の対象となります。レシートが無い場合は家計簿にしっかりと記入しておけば証明となります。わからないことも、税務署の方が丁寧におしえてくれます。確定申告をきちんと行えば高額医療費でかかった費用も負担されるますので、少しでも家計の支出をおさえたいものですね。